Webサイト開発とWebサービス開発の違いとは?転職をするならどちらが良い?

Webサイト開発とWebサービス開発の違いとは?転職をするならどちらが良い?

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Web業界にも大きく分けるとWebサイト開発とWebサービス開発に分かれます。この記事ではWebサイト開発とWebサービス開発の違いを説明しながら、転職などの情報も解説していきます。

そもそもWebってなに?

そもそもWebってなに?のイメージ

Webについて少しだけお話しておきます。
Web(ウェブ)とはハイパーテキストと呼ばれている仕組みを利用することでインターネット上で様々なコンテンツを結びつけるシステムの事を言います。
簡単に言うとWebはインターネット技術を利用して実現できるシステムの事です。
WebはWorld Wide Web(ワールド ワイド ウェブ)の略で、別名WWWとも表現されています。
Webの日本語訳は「クモの巣」で情報と情報をクモの巣のように張り巡らせた世界をイメージしています。

ということで、Webの知識はその辺りで終わりにしておいてWebサイト開発とWebサービス開発の違いを説明させていただきます。

WebサイトとWebサービスの定義

WebサイトとWebサービスの定義のイメージ

WebサイトとWebサービスって何が違うのでしょうか。
あやふやに感じていたそれぞれの特徴をまとめて解説していきます。

Webサイトの定義

Webサイトのユーザー行動としては基本的にページ閲覧のみとなります。
ですので一般的なただ見せるだけのホームページはWebサイトと呼んでも問題ありません。

といわれていましたが、個人的な意見としてWebサイトとはWeb上で有益な情報を提供することで自社サービスなりのコンバージョン(目的や成約)につなげるものと定義していいのではないかなと思っています。
その理由を説明させていただきます。

pointWebサイトの定義
(過去)情報を閲覧させるためだけのホームページ→(現代)情報収集やCVを目的としたホームページ

あくまでも個人的意見なので間違えていたら申し訳ないのですが、WebサイトはWebサービスの一つだと思っています。
なぜならばユーザーはWebサイトの情報を得たうえでコメントや予約するといった「行動」が出来るWebサイトが多くなっているからです。
Webサイトについて他のブログやサイトで調べると、Webサイトの代名詞のように出てくる「Wikipedia」も情報を見るだけではなく、ユーザーが文章を編集したりとユーザー参加型ですよね。

Webサイトとはユーザーに対し、有益な情報を提供することで、何かしらのアクションを起こさせることを目的としています。

  • Webサイトとはホームページで情報収集ができたりCVにつなげるための仕組み

Webサービスの定義

Webサービスとは、Webサイトとは違いユーザー自身がアクションを行い、目的のサービスを利用することが出来る仕組みの事です。

またWebサーバー上で動いているアプリケーションの事をWebアプリと呼ばれていますが、WebアプリもWebサービスに含まれると定義していいと思います。

pointWebサービスの定義
ユーザーが何かしらのサービスをオンライン上で利用できる仕組み

WebサービスはWeb上で何かしらのサービスを受けられる事を指します。
ソーシャル・ネットワーキング・サービスで言えば、ユーザー同士のコミュニケーションができる仕組み。
動画視聴サービスで言えば、Web上で動画が閲覧できる仕組みの事ですね。
代表的なWebサービス(アプリケーション)を以下にリストアップします。

  • オンライン決済サービス
  • オンライン勤怠管理システム
  • オンライン学習サービス
  • ソーシャル・ネットワーキング・サービス
  • 動画視聴サービス
  • オンラインゲーム
  • 多機能ホームページ

Webサイト開発とWebサービス開発を知る

Webサイト開発とWebサービス開発を知るのイメージ

WebサイトとWebサービスの開発をするうえでどういった技術や職種があるのでしょうか。
各々目的が違うので、どこに力を入れなければならないかなどの説明を致します。

Webサイト開発について

先ほども説明しましたが、Webサイトは情報収集とCVを目的としています。
なので一番大切なのはユーザーにとって有益となりうる情報をしっかりと提供することです。
そしてその情報を基に「CVにつなげるための同線」が重要になってきます。
また、近年ではリスティング広告を打てば集客できるというのはよくない考えで、リスティング広告は費用対効果が悪いといえます。
もちろん効果的に広告をかけることは悪いこととは言いませんが、私が耳にしている企業で爆発的に利益を伸ばしているサイトは少ないです。LPやWebサービスはまた別のお話。
なので広告戦略よりもSEO対策で集客する手法にシフトチェンジしている企業が多く、今後もSEO抜きに集客することは難しい為、SEO対策は必須なのかなと感じます。
そのことからWebサイト開発に携わるには以下の業種が必要となります。

Webディレクター

自社サイトであれば、事業計画を基に開発者と連携してプロジェクトを進めていく人。
また受託案件などであればクライアントとのやり取りと開発者との連携が必要となります。

  • コミュニケーション能力
  • スケジュール管理
  • プロジェクト把握能力

Webマーケター

市場調査やどういった戦略・営業で顧客獲得に結び付けるか。
また、マインドマップなどでターゲットユーザを決めたり、調査の結果どういったサイトにするのが効果的なのかを議論し、サイト設計・構築に携わったりもします。
広告戦略や、SEOに関する知識を構築するサイトにどう組み込むのかなども考えます。

  • SEOの知識
  • サイト構築の知識
  • リサーチ力
  • マインドマップ
  • サイトマップ・ワイヤーフレーム作成

Webライター

Webサイトのコンテンツとなる文章や記事を作る人です。
SEO対策においてコンテンツSEOは最重要項目ですので、文章力というのは大切となってきます。
ただ記事を書くのではなくSEOとユーザーの目線を考えられる文章を作ることが求められてきます。

  • SEOの知識
  • 文章力

Webデザイナー

デザインはユーザーの感情を引き出すものです。
デザインに関してはサイトによって大きく変わります。
綺麗なデザイン、訴求力のデザインなど、ディレクターやマーケッターが決めたサイトコンセプトに合わせたデザイン力が求められます。
得意分野を伸ばすのもよし、オールラウンドにデザインを作るのもよし。
最低限心掛けなくてはならないのが、見にくいデザインは絶対に作らないようにしましょう。

  • Photoshop使用スキル
  • Illustrator使用スキル
  • デザイン力

Webコーダー(マークアップエンジニア)

主にHTML・CSS(Sass)を駆使し、出来上がったサイトデザインをWeb上で閲覧できるようにプログラミングする人の事です。
タグでしっかりとマークアップすること、表示をPCやスマホに対応させたりする人です。
マークアップや作り方によってはブラウザごとの表示崩れやSEO対策、ページ表示スピードなどにも影響してきますので、確実に求められている形にすることが大切です。
また、フロントエンド・バックエンドなどのエンジニア業務と兼任することも多いです。

  • HTML
  • CSS(Sass)
  • SEOの知識
  • Dreamweaverなどのエディタソフト使用スキル

Webフロントエンドエンジニア

Webサイト開発といえばフロントエンドエンジニアは重宝されます。
JavascriptやjQueryなどのライブラリ、状況によってはマークアップやサーバーサイドのプログラミングスキルが必要となります。

Webサイト開発ではCMSを使うことが多いのでPHPもできると需要度が増します。

フロントエンドエンジニアではデザインデータが送られた時点で一人で形にできるスキルが求められることが多いですが、その分企業にとっては重宝されますのでWebサイトのエンジニアを目指すのであればフロントエンドエンジニアと言い切っていいと思います。

  • HTML
  • CSS(Sass)
  • Javascript
  • PHP
  • WordPress(CMS/PHP)
  • jQuery(Javascript)
  • Vue.js(Javascript)
  • Express(Node.js)
  • SEOの知識
  • Dreamweaverなどのエディタソフト使用スキル

Webバックエンドエンジニア

主にサーバーサイドでのプログラミング設計を行います。
Webサイトで言えばCMSを利用することが多いのですが、CMSの代表格であるWordpressはPHPという言語で構築されている為、企業にもよりますが、一般的にはPHPは必須になるのかなと。

バックエンドはWebサイト開発では案件によりますが、そこまで需要はありません。
Webサイト開発で必要となるサーバーサイドのプログラミングはそこまで難しくはなく、どちらかというとフロントエンドエンジニアでまかなえることが多いからです。

ただし場合によってはWebサイトにシステムを構築する案件などもありますので、
企業によっては重宝されます。
Webサイト経由の顧客管理システムやCMSと連動したシステム構築などが含まれるWebサイト開発の場合は需要はあったりします。

また、この職種に関していえば、Webサイト開発だけでなく、Webサービス開発にも活かすことが出来ますので年収的に考えると高額な収入が見込めます。

  • WordPress(CMS/PHP)
  • Express(Node.js)
  • Laravel(PHP)
  • Django(Python)
  • Ruby on Rails(Ruby)

Webサイト開発のまとめ

Webサイトの開発者になりたいのであれば、フロントエンジニアが現実的なのではないでしょうか。
またWebサイト開発に関しては、上記の業種を兼任することは少なくありません。
ですので、全体の知識を得る必要がありますし、自分の得意分野はすごく伸ばしていくとともに別の業務も兼任できればWeb開発者としての需要はまだまだ絶えません。

pointポイント!
自分の強みを徹底的に伸ばす
他業務も兼任できるスキルを身につける

Webサービス開発について

こちらも先ほど説明しましたが、Webサイト開発とはユーザーが何かしらのサービスをオンライン上で利用できる仕組みを作ることです。
このWebサービスに関しては、SEOよりも広告や口コミからの集客がメインになるのかなと。
ですのでそこまでSEOの知識は要らないと感じます。

ではどこを重視するのか、それはUI/UX。使いやすさとそのサービスを実現できる技術力です。
デザインなども大切ですが、ユーザーにとって快適にWebサービスを利用できる環境を如何に作りこむことが出来るのかが最重要項目です。

Webサイト開発の業種と被る部分は多いのですが、大きく違う箇所は開発エンジニアです。
Webサイト開発よりも複雑なプログラミングが求められるので、出来る人が少ないという点もポイントです。
今後も技術の進化により、そして様々なプログラミングや技術が新たに出てくるでしょう。
そういったエンジニアが重宝される世界となりますので、がんがんエンジニアとして働きたい方はWebサービス開発がおすすめですね。

Webサービス開発エンジニアのプログラミング言語

プログラミング言語に関しては何か一つでも言語を取得しておけば他の言語を覚えるときに役に立ちます。
なのでまずは何か一つのプログラミング言語をしっかりと扱えるようにするのが良いと思います。

  • Laravel(PHP)
  • Ruby on Rails(Ruby)
  • Django(Python)

プログラミング言語のフレームワークは様々ありますが、特に上記のプログラミング言語を取得することをおすすめします。

PHPに関してはエンジニア業界では古い、ダサいなど業界の内情があるのですが、まだまだ需要はあります。
WebサイトでもPHPは多く使われている通り、Webとの相性がすごくいいです。
Rubyはオブジェクト指向スクリプト言語と呼ばれ、スタートアップやベンチャー企業といった会社で積極的に採用されている為需要は高いです。
twitterや価格.comなど大手WebサービスでもRubyは利用されています。
PythonはAIと相性がよく、プログラミング言語の中でも注目されており、需要度も増えてきています。特に海外でシェアを伸ばしていますので日本でもこれから上がっていくと推測されています。

どの言語も需要はありますが、どの言語もシェア率が停滞している中、シェアを確実に伸ばしている言語がありますが、それはPythonです。
やはりAIとの相性が強いのでしょうね。今後はPythonの時代が来るかもしれません。

Webサイトはオワコン。PHPはオワコン。Rubyはオワコン。
こんな感じで話す方もいるでしょうが全く気にしなくていいと思います。
どの言語でもまだ需要はありますし、もし本当にオワコンになったときに新しい言語に挑戦すればいいだけの話です。
この時代1つの人生で生まれて死ぬまで一つの技術で生きていけるなんてことはほとんどありませんよね。
Web業界なんて、特にそうです。
大事なのはそこではなく、自分のスキルを活かしながら時代の波に乗っていくことだと思います。

そういった点では生きているうちにプログラムがなくなることはまあないでしょう。
なのでプログラミングのスキルに関しては今からでも取得しておいても損はありません。

Webサイト開発とWebサービス開発の需要や開発予算など

Webサイト開発とWebサービス開発の需要や開発予算などのイメージ

Web業界的に需要はまだあるのか、儲かるのか。当然気になりますよね。
結論、Webサイト開発もWebサービス開発も需要はめちゃくちゃあります。

クラウドソーシングサービス、ランサーズやクラウドワークスを確認していただいてもわかる通り、Web開発の需要はあります。

また、Webサイト開発に関しては、今後も起業する会社が多くあらわれていく中で、コーポレートサイトなどの制作は絶えることはないでしょう。

無いのですが、無料で作れるホームページ制作サービスが増えてきていたりもします。
そこでWebマーケティングとSEO対策なのです。
この無料サービスでWebマーケティングとSEO対策が完璧に行えるサービスは現段階ではありません。

そこを突き詰められる制作会社やフリーランスは、もちろん技術の向上はしていかなければいけませんがまだまだ無くなることのないお仕事だと思います。

Webサービス開発に関しては、今後も需要は増え続けるでしょう。
また、開発者の希少性を考えても今から転職してもまだまだ需要はあります。

Webサイト開発の制作期間や予算感

制作期間は1ヶ月~3ヶ月程度が多いです。
予算感に関しては~300万円程度となっています。
変動要因は制作ページ数が一番に感じます。

エンジニアとしてお金を生むにはどれだけ早く納品できるかです。

Webサービス開発の制作期間や予算感

制作期間は5ヶ月以上かかる場合が多いです。
予算感に関しては1,000万円~となっています。

機能の複雑さや開発できる人材が少ないので高額になるとともに、プログラマー需要が増えているのが現状です。

今後はさらなるサービスが増えていき、近未来的になるにつれ便利かつ複雑なプログラムが開発されていくでしょう。
なのでバリバリのプログラマーとして稼ぎたいと考えている方はWebサービス開発が向いているかもしれません。

Web系のお給料事情

Web系のお給料事情のイメージ

Web系のお給料は平均を見ると安いと感じるかもしれません。
正直、20代がガクっと下げていると思います。
30代になり、仕事にも慣れしっかりと仕事をこなせれば、もっと上がると思っていいと思います。
いっても実力社会ですので実力をしっかりつけるとお給料にも反映してきます。
また、出来る人はフリーランスとして独立する人も多いので、その分平均年収はそれほど高くないように見えてしまいますね。

Webディレクターの平均年収

Webディレクターの平均年収は約450万となっています。

Webマーケターの平均年収

Webマーケターの平均年収は約600万となっています。

Webデザイナーの平均年収

Webデザイナーの平均年収は約400万となっています。

Webコーダーの平均年収

Webコーダーの平均年収は約350万となっています。

フロントエンドエンジニアの平均年収

フロントエンドエンジニアの平均年収は約400万となっています。

バックエンドエンジニアの平均年収

バックエンドエンジニアの平均年収は約400万となっています。

Webプログラマーの平均年収

Webプログラマーの平均年収は約500万となっています。
※扱える言語によって大きく変動します。

Pythonプログラマーの平均年収

Pythonプログラマーの平均年収は約650万となっています。

Rubyプログラマーの平均年収

Rubyプログラマーの平均年収は約550万となっています。

PHPプログラマーの平均年収

PHPプログラマーの平均年収は約540万となっています。

Webサイト開発とWebサービス開発の違いとは?転職をするならどちらが良い?のまとめ

Webサイト開発とWebサービス開発の違いとは?転職をするならどちらが良い?のまとめのイメージ

ここまでお読みいただき、あなたはWebサイト開発・Webサービス開発どちらに興味がありますか。
やはり自分のやりたい事を一番に考えたうえでどんな勉強をしたらいいのか、またどんな転職が自分に合っていそうなのかを考えることが大切だと思います。

当然この記事を読んでやっぱりやめておこうと感じる方もいたと思います。

ですが、Web業界はまだまだ需要があり、その中でもプログラミングは当分なくなることはないでしょう。
時代の流れもありますのでリモートワークも増えてくるでしょうし、興味がある方は是非Web開発の道へ進んでみてはいかがでしょうか。

また以下記事ではWeb系に携わりたい方におすすめのプログラミングスクールをご紹介しています。
プログラミングは独学するには大変ですし、専門学校に行くにはお金も時間もかかります。
そんな中、近年プログラミングスクールというサービスが流行しています。
自宅で勉強出来たり、わからない部分などしっかり質問などもできますので、安心してプログラミングのスキルを取得することが可能です。

また無料体験や転職保障もありますので一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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